海苔にくっついている異物のはなし
本日のお題は海苔の表や裏にたまにみかける異物について
海で育てて採取する海苔は、海苔以外の異物も入ってくるため、それらを取り除く工程がいくつもあります
ところで、この「異物」と言われるものはなんなのでしょうか?
結論から言うと、甲殻類片、植物質の破片、鳥の羽、それから釣り糸や漁網(いわゆるテグス)が「異物」としてみつかります
甲殻類片は、ワレカラやヨコエビ類、その他プランクトンなどがこれにあたります
植物質の破片は、アシやヨシ、わらくずのような破片など
鳥の羽は、ぱっと見で細い繊維質にみえるものや、明らかに羽毛といった感じのものが抄きこまれています
これらが海苔に抄きこまれた状態でみつかります
もちろん、これらの異物は除去対象なので、様々な方法で対応します
生産者の段階では、スリットと呼ばれる細い円周上の隙間に海苔を通して異物を取り除く仕掛けがあります
また、海苔を抄いて乾燥させたあと、微小な金属を検出する機械(金属検出機)や目視(目で見て異常がないか確認)することで、おかしなものがないかチェックします
海苔を買い付けて加工する海苔屋さんでは、異物検出機(コンベア上を流れる海苔の裏表をそれぞれカメラで異常がないかチェックする機械)、生産者よりもさらに精度の高い金属検出機、目視検品を行い、すべての海苔を一枚ずつ確認します
以上のように、いくつものチェックを行って万全を期するように最大限の注意を払っています
なお、上記「異物」は、食べて健康上すぐにどうこうなるようなものではないですが、甲殻類のアレルギー反応をお持ちの方については、注意が必要な場合があるかもしれません
本日のまとめ
海苔についている異物は、甲殻類片、植物質の破片、鳥の羽、それから釣り糸や漁網(いわゆるテグス)などがありますよ
食べて健康上すぐにどうこうなるようなものではないですが、甲殻類のアレルギー反応をお持ちの方については、注意が必要な場合があるかもしれません